ノロウイルス感染症

11月から4月ごろが流行期ですが、年間を通して感染がみられます。

潜伏期
潜伏期間は24時間から72時間です。
症状
通常、嘔気・嘔吐に始まり、腹痛・下痢が起こってきます。
発熱はあっても軽度(37~38℃)のことが多いようです。
診断
簡単な迅速検査で診断することができますが、ノロウィルスの迅速検査の保険適応年令は3才未満です。
3才以上の場合、自費で3000円の検査費用がかかります。
そのため、3才以上では周囲の流行状況や症状から「ノロウィルスの可能性」と診断されます。
保険適用は1) 3歳未満の患者、2) 65歳以上の患者、3) 悪性腫瘍の診断が確定している患者、4) 臓器移植後の患者、5) 抗悪性腫瘍剤や免疫抑制剤等を投与中の患者となっており、該当しない方は自費検査となります。

治療
ノロウィルスの特効薬はありません。
嘔気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状を和らげる対症療法が中心となります。
経過
ノロウィルスは発症も急激ですが経過も早く、通常2~3日で軽快してきます。
 予防法
石けんを使ってしっかり手を洗いましょう。
タオルなどを共用するのは避けましょう。
食品はしっかり加熱しましょう。
便や吐物は素手で触らず、ビニール手袋を着用して処理しましょう。
汚れ物の消毒には、市販の塩素系漂白剤を薄めたものを使用してください。

食品を扱う方や、医療、福祉介護関係の方など検査を希望される方はご相談ください。

《欠勤期間はいつまで?》
ノロウイルスの症状は、発症してから2~3日間で快方に向かい、楽になります。

しかしまだ安心してはいけません。
症状に改善がみられても、体内にはまだウイルスが生きていて、1週間以上は便から排出されます。

ノロウイルスに罹ったら、検査で陰性が出るまでは仕事や学校に行くことはできません。
多くの人は1週間程度、なかには2~3週間欠勤せざるを得ない人もいます。
再度確認の検査を!

ノロ