| 心疾患 | 心房細動 | 高血圧症 | 動脈硬化 |
| 高脂血症 | 痛風 |
| メタボリックシンドローム |


心疾患
(狭心症、心筋梗塞、不整脈、弁膜症)

血液を全身に送るポンプの働きをしている心臓には、心臓の筋肉に栄養を送りこむための専用の血管「冠動脈」があります。
冠動脈がさまざまな原因で細くなったり閉塞したりすると、心臓に十分な血液が送られなくなり心臓の働きが滞ってしまいます。
胸痛(不快感、圧迫感、締め付けられる感じ)などがある場合は早急な検索が必要です。

心エコー検査
心エコー検査
心電計
心電計
ホルター心電図検査
ホルター心電図検査

心筋梗塞、心不全、血栓症などを至急検査で評価できます。

狭心症・心筋梗塞について

心房細動

心房細動は、不整脈の一つで心臓が震えているような状態で、心臓本来の収縮や拡張といった規則正しい動きができなくなっている状態です。

分類 定義
発作性心房細動 7日以内に自然停止する
持続性心房細動 7日以内に自然停止しない
慢性心房細動 除細動されず半年以上に持続

主な症状

  • 動機
  • 息切れ
  • めまい
  • 胸痛

など
人によって症状も異なり、生活に支障をきたす人もいる一方で、自覚症状もなく健診などで見つかる人もいます。

原因
心臓疾患が原因の場合、生活習慣や環境の乱れが原因となる場合があります。また、加齢や他の病気(高血圧、糖尿、甲状腺)が原因の場合もあります。

治療

  • 生活習慣の改善や心房細動以外の治療をして原因を取り除く
  • 脳梗塞など血栓症の予防(抗凝固療法)
  • 心房細動そのものの治療(抗不整脈薬、カテーテルアブレーション、ペースメーカー)
心電図

上の心電図は心房細動
下の心電図は正常の心電図

ワーファリンコントロール(INR測定)

高血圧症

当院ではガイドラインを基にした最適な降圧治療を行っています。最も多い本態性高血圧だけでなく、内分泌疾患である2次性高血圧の診断も行います。
高血圧に合併しやすい、脂質異常(高脂血症)、耐糖能障害(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)、肥満等の生活習慣と密接に関連するの合併症のチェックや治療も行います。

血圧測定

「塩分に注意!」院長ブログもご覧下さい

「睡眠時無呼吸症候群」院長ブログもご覧下さい

「CPAP療法」院長ブログもご覧下さい

 

動脈硬化・血管年齢

動脈硬化とは・・・
血管が硬くなったり、狭くなることを動脈硬化と言います。
動脈硬化になると・・・
脳梗塞や心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症を起こしやすくなります。
動脈硬化の考えられる原因は・・・
一番が年齢です。
その他、成人病と言われる高血圧、高脂血症、糖尿病などが動脈硬化を悪化させる原因が考えられます。
動脈硬化の治療法・改善方法・予防法は・・・
適度な運動、血液をサラサラにしておく(脱水の予防)、高血圧、高脂血症、糖尿の改善があります。

動脈硬化の指標となるCAVI(Cardio Ankle Vascular Index)により、血管年齢の測定ができます。
CAVIは大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さを反映する指標(Index)で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。大動脈の進展性の低下は心疾患の発症や予後を規定する因子となることが知られており、早期診断と管理に役立ちます。

血圧脈波検査装置
血圧脈波検査装置

>>動脈硬化と高脂血症について
>>動脈硬化と頚動脈エコーについて

 

高脂血症

脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDLコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)が多すぎたり、HDLコレステロールが少なくなる病気です。放っておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいき、やがて心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気が引き起こされることになります。
まずは、悪玉コレステロール値(LDL-C)をガイドラインの脂質管理目標値まで下げることが大事です。
治療の基本は、生活習慣の改善(食事療法、運動療法)、薬物療法があります。

食事療法

食事療法はエネルギー量と栄養バランス、そして食事内容を見直す必要があります。
【適正エネルギー摂取量=*標準体重×25~30kcal】
*標準体重=身長(m)×身長(m)×22

運動療法

適度な運動は脂質のバランス異常を改善することがわかっています。ウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動を中心に積極的に体を動かしましょう。1日30分以上、週3回以上の運動が目安です。ただし、心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある方や高齢の方は、運動を始める前に自分にあった運動量や強度について医師に相談してください。

薬物療法

脂質異常症の治療薬には様々なものがありますが、なかでも悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げてLH比を改善するスタチン系と呼ばれる薬が多く処方されています。

迅速検査

痛風

痛風とは、足の親指のつけ根などの関節に炎症を起こして、強い痛みを伴う病気です。血液中の尿酸値が高いと、関節に尿酸の結晶がたまり、突然強い炎症を起こします。

プリン体という食べ物に含まれている物質を多くとると、血液中の尿酸値が上がります。

発作は、24時間以内に痛みのピークを迎えて、3~4日後には徐々に改善し、自然におさまります。痛風発作の起きやすい部位は、足の親指の関節や足首の関節ですが、それ以外の関節でも、炎症が起こることがあります。
血液検査で血液中の尿酸値が7mg/dl以上かどうか調べます。痛風発作中の炎症が強い時には、尿酸値がやや下がる傾向がありますので、炎症がある程度治まってから検査をしないと、わからないこともあります。

「痛風・高尿酸血症の予防」院長ブログもご覧下さい

メタボリックシンドローム

メタボ判断基準

内臓脂肪型肥満と糖質や脂質などの代謝異常、または高血圧が合併した状態のことです。心臓血管系の病気の引き金となるため、注目されるようになりました。

特定健診を受けましょう!

 

>> 診療案内一覧に戻る

循環器科ページエンド