ピルの服用

月経(生理の仕組み
生理の仕組み

 

低用量ピル(OC:oral contraceptives)
毎日一回、なるべく同じ時間帯に服用することにより排卵を抑制し、子宮内膜の増殖も抑えます。低用量ピルは、コンドームよりも高い避妊効果があります。正しく服用すれば、ほぼ100%確実に避妊できます。
低用量ピルは、3つの部位に作用して妊娠を防ぎます。1番目は卵胞を成熟させるホルモンの分泌がおさえられるため、 排卵がおこりません。2番目に子宮内膜(子宮の内側)の増殖を抑え、着床しづらくなります。3番目に子宮頚管(子宮の入り口)の粘液を変化させ、精子が子 宮へ入りにくくなります。

 

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低用量ピルは避妊効果だけでなく、女性に以下のようなメリットをもたらすことが広く知られています。

  1. 1.生理が軽くなり(生理痛、出血量ともに)、生理周期が安定する
  2. 2.生理前のイライラ(PMS)がなくなる
  3. 3.肌荒れ、ニキビが軽くなる
  4. 4.子宮体がん、卵巣がんになりにくくなる
  5. 5.子宮内膜症が治る
  6. 6.乳房の良性腫瘍の発生率が下がる

<飲み方>
生理開始からの1~5日以内に服用を開始します。
毎日1日1錠 服用時刻は朝でも夜でもいつでも構いません。
服用する時間は数時間以内であれば、多少ずれてもいいですが、基本的に同じ時間に服用することを飲み忘れ防止としてお勧めしています。

<飲み忘れ>
1日飲み忘れた場合 → 飲み忘れに気づいたときに1錠すぐ飲み、その日も通常通りに飲んでください。(その日は1日2錠飲むことになります)
2日続けて飲み忘れた場合 → 避妊の保証はできません。なんらかの避妊(コンドーム併用など)をしながら、ピルを中止してください。数日以内に出血が始まりますので、生理が予定どおりに来れば妊娠していないことになりますので、生理1~5日以内に新しいピルの服用を開始してください。

 

避妊効果をキープする際のピルの原則は、
実薬服用は 最短14日、休薬は最長7日です。
実薬を13日より短い服用で止めてしまうと、卵巣を充分に眠らせておくことができなくなります。
休薬も、8日以上ピルの成分が切れた状態でいると、それまで眠っていた卵巣が起きてしまい、排卵が起こります。
ピルは7日間かけて卵巣を眠らせます。
1日飲み忘れたら即排卵というわけではなく、起きるまでにも同じように7日間かかります。
このピルの周期を7Daysルールといいます。
このルールを覚えておくと、飲み忘れた後の対応や月経コントロールのときに役立ちます。

 

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