皮膚の構造について

●皮膚は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。
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表皮
表皮の厚さは約0.2mmで、一番外側に面している角質層から、顆粒層、有棘層、基底層の4層から成り立っています。
角質層と顆粒層は角層と呼ばれ、皮脂腺から分泌された皮脂で皮脂膜を形成し皮膚の潤いを保つ働きがあります。 正常な角層はPH4.5~6.5と言われていて、体調不良や汗をかいた後に放置しておくと角層のPH値が乱れ肌トラブルの原因になります。

有棘層は免疫細胞との関わりが深いと言われています。

基底層は表皮の一番底の部分でこの基底層で細胞分裂を繰り返し
基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質
の順番で28日周期で新しい組織に生まれ変わっています。この皮膚の生まれ変わり、新陳代謝をターンオーバーと呼びます。
(シミの原因になるメラノサイトが存在するのもこの基底層です。)

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真皮
真皮は表皮の下層に位置し、厚さは約2mmで主にコラーゲンとフィブリンから成り立ち皮膚の弾力性を保っています。年齢と共に真皮のコラーゲン量が減少すると張りがなくなり肌が弛んできてしまいます。
真皮には毛包、皮脂腺、汗腺など肌の健康を保つための重要な器官が多く存在し、ニキビの悩みとの関係も深いです。
皮下組織
皮下組織は真皮の下層にあり皮膚の最も底に位置し脂肪層とも呼ばれ、皮膚の一番下に位置しています。皮下組織は厚さ約4~9mmで脂肪層とも呼ばれることからも、主に脂肪から出来ている層で体の体温を保ち、外部からの衝撃を和らげる役割があります。

この層には皮下組織内を皮静脈、皮神経が通っていて、肌の色つや、透明度に関係しています。 俗に言う「皮下脂肪」とはこの部分を指します。

 

ニキビを上手に予防するためにはご自身の皮膚のしくみについて正しく理解する事はとても大事なことです。

肌に透明感がありキレイな人はそれだけでとても魅力的ですが、皮膚は外見的な魅力だけでなく私たちの身体・健康に有害な刺激から守るために大切な役割を持っています。

役割

  • 体に有害な紫外線バイ菌から体を守る。
  • 体温を一定に保ち調節する。
  • 体内の水分の蒸発を防ぐ。
  • 外部からの衝撃を和らげる。
  • 感触、触覚を司る。
  • 皮脂や汗から体に不用な老廃物を排出する。

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