ザガーロ(デュタステリド)は従来のプロペシア(フィナステリド)の男性型脱毛症用薬と比較して、 発毛効果・育毛効果が1.6倍程度に改善しています。 (発毛効果は毛髪数の増加量を、育毛効果は毛髪の太さの増加率をそれぞれ計測しています。) プロペシア1㎎に比較して、 ザガーロ0.5㎎の副作用発現率はプロペシアと 同程度と報告されています。 つまりザガーロ0.5㎎はプロペシア1㎎ よりもAGAの改善効果が上昇しているにも関わらず、 副作用発現率は同じくらいに抑えられていると言う事です。

ザガーロとプロペシアの違い

【ザガーロの効果】
ザガーロはプロペシアと同様に5α還元酵素阻害薬に分類される薬剤ですが、 プロペシアに比較して、 AGAの原因物質であるジヒドロテストステロンの抑制効果が高く、 その結果AGAの改善に対しての効能が向上しています。
【ザガーロの副作用】
ザガーロの代表的な副作用には勃起不全(4.3%)、性欲減退(3.9%)、精液減少(1.3%)などが 有ります。これらの副作用はプロペシアとほとんど同様な内容です。 つまりザガーロはプロペシアよりもAGAの改善効果は高まっていますが、 副作用の発現率などは同程度に抑えられています。

【ザガーロの重要な基本的注意】
(1)ザガーロは皮膚からも吸収されるので、使用を禁忌されている女性や小児は、 カプセルから漏れでた薬剤には触れないように注意してください。漏れた薬剤に触れた場合は、 直ぐに洗い流すようにしてください。

(2)前立腺の検査項目であるPSA:前立腺特異抗原に関して
PSAは前立腺癌診断と経過観察に重要な腫瘍マーカーです。
ザガーロはこのPSAの値を、実際の状態よりも低下させてしまう傾向があります。 PSAの検査を受ける際は必ず、担当医にザガーロ服用の状況を伝えてください。

 

ザガーロ・プロペシアの比較

 

薄毛の原因として挙げられるのがDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンで、これは男性ホルモンであるテストステロンと頭皮に多くある5α還元酵素(5αリダクターゼ)と呼ばれる酵素が結合して発生します。
この5α還元酵素(5αリダクターゼ)にはI型とII型があり、従来のプロペシアのフィナステリドはこの内II型に作用しますが、ザガーロの主成分であるデュタステリドはI型、II型両方に作用します。

ザガーロ・プロペシアの比較

ーどんな場合にザガーロ処方を考慮するか!ー
ザガーロは、プロペシアを使用している方で、 その効能にまだ満足のいかない方へのセカンドチョイスとして、 また新規にAGAの治療を望まれる方へのファーストチョイスとして、 その役割を十分に期待できる薬剤となっています。
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